地元の人と協力して漫画を制作する

地元の偉人を漫画にしたいけど、どうしたらいいのかわからないということはよく聞きます。漫画を作ろうとすると、財源、リソース、シナリオ、作画、編集など多くの要素が必要になるので、それら全てをクリアして作るのは専門家がいないと難しいのです。かといって、全てをプロに任せると金額も高くなって行きます。

弊社ではそれをクリアする方法として、「わからないところは全部サポートします。財源だけは確保してください」という方法をとっています。「リソースはあります」「絵は人物だけなら描ける」「大体のプロットならなんとか」「資料集め可能です」といった断片的なスキルを活かし、それらを総合的につなぎあわせ不足しているところはプロが補うことで作品を完成させるというやり方です。

このやり方はコスパも良いのですが、地元の人々が参加することで、より大きな効果を生み出します。若い人に参加してもらえれば、地元のことを学習する良い機会になります。漫画を配布することで、同じ情報を地元で共有します。歴史を漫画っで共有することは共通認識が高まるということですから郷土愛も強くなります。

郷土愛が強い若者ほど、他所に行ってもふるさとを誇りに思います。自己紹介で自分の故郷のことを誇りを持って語れるかは、本人ののちの活躍に大きな影響を与えると思っています。そんなわけで、ふるさとを知るために皆で漫画を作る活動はとても意味があると思っています。

鳥取県北栄町では山陰で初めての私立中学校を設立した豊田太蔵(とよだたぞう)の人物伝を作成しました。これは地元の高校生にキャラクターデザインや作画で参加してもらった作品です。読んで見たい方は北栄町の生涯学習課にお問い合わせください。

豊田太蔵表紙

 

 

2022年04月07日 [まんが&グラフィック]