進化する学校でのイラスト制作環境

コロナのときにギガスクールの環境がどんどん整って小中学校でiPadを使う環境が整ってきたこともあり、いままではできなかったデジタルイラストのマンガイラスト教室ができるようになって今年度で二年目を迎えている。対象はiPadを取り入れている学校だ。ChromebookやAndroidタブレットはまだ動作が重くなりがちでiPadの一強状態だが、それも数年たてば解消すると思う。

さて、デジタルイラストだが、iPadにはメモ、フリーボードなど、ペンや指でイラストが描けるアプリがいくつかある。それの使い方を通してデジタルイラストの基礎をマスターしようというのが狙いで、思いのほかうまくいっている。全国でもこのレベルでやっているところは少ないし、You Tubeでもここまで使っているものは見当たらないので動画にしたい。

イラストを書く環境はさらに発展している。マンガ教室を行っている大栄中学校では要望があったらしく、アイビスペイントという無料のお絵描きアプリがインストールされたということで、それを使ったイラスト講習ができないかという相談を受けた。スマホでも絵が描ける高機能のアプリだ。ラッコ塾でもアイビスペイントを扱いたいと思っていたので教材の制作に着手。このアプリはマニュアルは充実しているが、イラスト作成に関する一連の手順を説明する教材はまだないので、簡易的なものを作った。これでまた一つ新しい教材ができたということになる。

アクティブラーニングについて

アクティブラーニングとは、学びへの動機づけを行い、ただ講義で教えられるよりもより結果を出しやすいとされる授業の進め方です。当社では、マンガ教室にこの学習方法を取り入れたいと思い、研究を進めています。

現代では講義形式の学びはYoutubeとかで(玉石混交はあるけど)わりとあります。それは動画におまかせするとして、アクティブラーニングではワークショップ形式で漫画や動画のストーリー構成や演出を学ぶという進め方になります。
基本的な流れは受講生がテーマを与えられて、先生からのヒントを元に自分で考えたり受講生同士で議論したり教えあったりして完成させていくスタイルです。これは無料の動画教材だけではできないジャンルに発展できると感じています。

志と深い学びは「気になったことへの探究心」「様々な観点からの考えを受け入れる」「自分が考え抜いたことを伝達する」「考えを行動で表す」から生まれるそうです。そこを目指していきたいです。

デジタル画材を試すコツ

デジタルイラストは上に色をおいた場合下の色が隠れるというのが最初の印象ではないでしょうか。これは不透明の水彩や油彩チックな色の乗り方で、鉛筆ツールの描き味もオイルパステルで描いている感じに近いです。
その場合、まずは背景→地色→暗部→ハイライトの順で重ねるとやりやすいかもしれません。新しい画材に触れるときって、これはどんな性質があるのって研究するのですが、デジタルは色々試せるので、まずはアナログなアプローチで行うというのは割と良いやり方だと思います。

まんが・イラスト・アニメ教室のメニューと価格

まんが、イラスト、アニメなどについて学びたいけどなかなか機会がないということも多いと思います。当社では下記のようなメニューで出張教室のみをお引き受けしています。価格は税込みです。年齢や、受講者の習熟度に対して教える内容を調整できます。メニューは変更する場合があります。対象年齢の「〜以上」は大人の受講も可能です。

終日(午前・午後)……交通費・材料費別で33,000円

半日(1〜3時間)……交通費・材料費別で17,500円

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・4コマ漫画(対象:小学4年生以上)

4コマ漫画の基礎を学びます。作品作りやプレゼンなど、あらゆる場面で応用が効く技術です。

・デジタルイラスト(対象:小学4年生以上)

タブレットとスタイラスペン、アプリでのデジタルイラストの描き方を学びます。初心者向けと中級者向けがあります。タブレット操作の基礎講座も可能です。

・線を描く修行(対象:3歳〜小学生)のびのびと線を描くトレーニングです。

・色鉛筆での塗り絵(対象:小学生以上)色鉛筆のいろいろな塗り方を覚えます。

・水彩色鉛筆での塗り絵(対象:小学3年生以上)水彩色鉛筆のいろいろな塗り方を覚えます。

・クレヨンイラスト(対象:小学生以上)クレヨンやクレパスを使ったイラスト制作。応用技あり。

・水彩マーカーイラスト(対象:小学生以上)水彩マーカーを使ったイラスト制作。

・キャラクターデザイン(対象:小学3年生以上)キャラクター創作の基礎を学びます。

・トレース(対象:小学3年生以上)細い線太い線などを使って繊細なドローイングを学びます。

・逆さ絵(対象:小学4年生以上)ドローイングでものを見て描く力を育てます。

・似顔絵(対象:小学4年生以上)似顔絵描きの基本を学びます。

・変わった材料でのイラスト(対象:小学生以上)スクラッチボード、トーンなど。

・描き文字(対象:小学4年生以上)手書きのPOPやポスター、チラシにも使える描き文字の基本。

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中学生以上のコース

描画の基礎編

・人体の描き方・構図・影の付け方・誇張の技術・パース(透視図)・視覚効果・ストーリー構成・キャラクター設定・シナリオの作り方・コマ割りの基本・発表の技術(プレゼン・印刷・web等)・レタリング・クロスハッチ・質感表現(液体・シワ・透明・毛・爆発など)・キャラの書き分け

プロも使う道具の使い方

・アドビフォトショップ・アドビイラストレーター・クリップスタジオ・アイビスペイント・プロクリエイト

・アニメーション基礎(作り方や効果音や録音など)

デジタルイラスト教室お引き受けします。

デジタルでイラストを描く人が増えています。ここ最近はiPadなどの性能がアップして、5万円以下で機材が揃い、無料のお絵かきアプリも機能が充実したことで敷居が低くなったことが大きいと思います。

デジタルでのイラストの描き方については動画サイトなどでも解説動画が結構見つかるので、学びやすくなりました。ただ、学ぶためにはお絵かき用のアプリの画面と、動画サイトの解説画面の両方が表示できないとなかなか大変だし、絵を描く以前に操作で苦労することもまだまだ多いようです。

とっかかりの部分がなんとかなれば、あとは自力でどうにかなるのがデジタルの世界なので、その部分をデバイスの操作も含めて教える教室も引き受けています。

受講の条件として、デジタルデバイスをお持ちの方に限るか、こちらで用意するかということになりますが、今のところは前者でのパターンを行っています。