進化する学校でのイラスト制作環境

コロナのときにギガスクールの環境がどんどん整って小中学校でiPadを使う環境が整ってきたこともあり、いままではできなかったデジタルイラストのマンガイラスト教室ができるようになって今年度で二年目を迎えている。対象はiPadを取り入れている学校だ。ChromebookやAndroidタブレットはまだ動作が重くなりがちでiPadの一強状態だが、それも数年たてば解消すると思う。

さて、デジタルイラストだが、iPadにはメモ、フリーボードなど、ペンや指でイラストが描けるアプリがいくつかある。それの使い方を通してデジタルイラストの基礎をマスターしようというのが狙いで、思いのほかうまくいっている。全国でもこのレベルでやっているところは少ないし、You Tubeでもここまで使っているものは見当たらないので動画にしたい。

イラストを書く環境はさらに発展している。マンガ教室を行っている大栄中学校では要望があったらしく、アイビスペイントという無料のお絵描きアプリがインストールされたということで、それを使ったイラスト講習ができないかという相談を受けた。スマホでも絵が描ける高機能のアプリだ。ラッコ塾でもアイビスペイントを扱いたいと思っていたので教材の制作に着手。このアプリはマニュアルは充実しているが、イラスト作成に関する一連の手順を説明する教材はまだないので、簡易的なものを作った。これでまた一つ新しい教材ができたということになる。

第1回ラッコ塾「水彩色鉛筆でクリームソーダを描いてみよう」

令和5年7月9日に第一回ラッコ塾「水彩色鉛筆でクリームソーダを描いてみよう」を開催しました。悪天候にも関わらず来てくださった方がいてとてもありがたかったです。

水彩色鉛筆は携帯性に優れ、色鉛筆と水彩絵の具の特徴を活かして絵を描くことができます。写真は12色のセットで描いたものです。基礎的な使い方を習ってからチャレンジしてもらいました。行きたかったけれど、都合が合わなくてというお問い合わせを多くいただきました。時間帯や曜日を調整していろいろな方に体験していただければと思います。また開催します。興味のある方はぜひお問い合わせください。

 

ラッコ塾始めます。まずは水彩色鉛筆。

本日7月7日は株式会社ラ・コミック創立17周年を迎えました。長年支えていただき、本当にありがとうございます。

これを機になにか新しいことを始めようと思い漫画やイラストを教えるラッコ塾を始めることにしました。まだ有料の教室は準備中なので無料の教室体験から始めます。どんな講座が登場するかはこれからのお楽しみですが、まずは人気の「水彩色鉛筆」から。10色でもここまで描けます。開催日が7月9日(日)と近すぎますが、時間のご都合がつきましたらぜひ。少しずつ体制を整えて、より本格的な講座が受けられるようにしていこうと思っています。今回はクリームソーダを描きますが、ボタニカルアートなんかもやってみたいと思っています。

プロに学ぶ!仕事や趣味に活かせるマンガイラストテクニック講座

プロの技を学んでみませんか?仕事や趣味に活かせるマンガイラストテクニック講座を開催予定です。学校などで10年以上にわたり、まんがやイラストの教室をしてきた実績を活かし、ラ・コミック事務所を整備して、様々な教室を開く予定です。

例えば、こんな問題の解決をお手伝いします。

今はプレゼンでパワーポイントを使ったりします。見せる内容や順番はどうしようという場合、4コマ漫画のテクニックが役に立ちます。

iPadを持っている人、電子ブックや動画配信などコンテンツを見るだけで満足していませんか?実はそれ、なかなか高機能なクリエイティブツールなんです。アプリの使い方を覚えて、情報発信に利用しませんか?

水彩絵の具や色鉛筆を持ってるけど、いまいち使いこなせていない・・・そんなふうに思ったことはありませんか?基礎が分かればいろんな絵がかけます。

似顔絵とか難しい、絵心がない、そんなあなた。いい特訓方法があります。

お絵描きアプリを使って作品を作りたいけど、使い方がいまいちわからない。もっと使いこなせるようになりたい。ストーリー漫画を作りたいけど、作り方がいまいちわからない。・・・などなど、いろいろなお悩みを解決するためのお手伝いをするための教室です。

7月中にはご案内いたします。

アクティブラーニングについて

アクティブラーニングとは、学びへの動機づけを行い、ただ講義で教えられるよりもより結果を出しやすいとされる授業の進め方です。当社では、マンガ教室にこの学習方法を取り入れたいと思い、研究を進めています。

現代では講義形式の学びはYoutubeとかで(玉石混交はあるけど)わりとあります。それは動画におまかせするとして、アクティブラーニングではワークショップ形式で漫画や動画のストーリー構成や演出を学ぶという進め方になります。
基本的な流れは受講生がテーマを与えられて、先生からのヒントを元に自分で考えたり受講生同士で議論したり教えあったりして完成させていくスタイルです。これは無料の動画教材だけではできないジャンルに発展できると感じています。

志と深い学びは「気になったことへの探究心」「様々な観点からの考えを受け入れる」「自分が考え抜いたことを伝達する」「考えを行動で表す」から生まれるそうです。そこを目指していきたいです。

デジタル画材を試すコツ

デジタルイラストは上に色をおいた場合下の色が隠れるというのが最初の印象ではないでしょうか。これは不透明の水彩や油彩チックな色の乗り方で、鉛筆ツールの描き味もオイルパステルで描いている感じに近いです。
その場合、まずは背景→地色→暗部→ハイライトの順で重ねるとやりやすいかもしれません。新しい画材に触れるときって、これはどんな性質があるのって研究するのですが、デジタルは色々試せるので、まずはアナログなアプローチで行うというのは割と良いやり方だと思います。

ギガスクール構想とデジタルイラスト教室について

ギガスクール構想で一人1台のインターネットに接続できる端末が支給されているのですが、メディバンペイントやクリップスタジオ、Adobe Frescoなどのお絵かきアプリ+スタイラスペンが使える仕様のiPadもChromebookであれば、小中学生のイラスト教室でかなり高度なことを教えられると思っています。純正のアプリはまだ絵を描くには機能が貧弱なんですよね。

ただ、お絵かきアプリも結構メモリやGPUなどを消費するのでそれなりの仕様は必要になってくるかもです。お絵かき機能の充実が待たれます。

こういうことが一体何の役に立つのかと思われそうですが、意外に応用範囲は広いのです。グラフィックやイラストが描けると発表にそれらを使うことができます。チラシやポスター、SNS、プレゼンの資料をわかりやすくしたり、連続した絵を描いて音をつければアニメーションにもなります。デジタルを使って表現の幅を広げるだけでコミュニケーションが劇的に改善するのです。4コマ漫画も覚えればプレゼンもかなり進化することでしょう。

漫画イラストの教室については、色々と成果を上げてきていますので、必要に感じたらぜひ弊社までご相談ください。

まんが・イラスト・アニメ教室のメニューと価格

まんが、イラスト、アニメなどについて学びたいけどなかなか機会がないということも多いと思います。当社では下記のようなメニューで出張教室のみをお引き受けしています。価格は税込みです。年齢や、受講者の習熟度に対して教える内容を調整できます。メニューは変更する場合があります。対象年齢の「〜以上」は大人の受講も可能です。

終日(午前・午後)……交通費・材料費別で33,000円

半日(1〜3時間)……交通費・材料費別で17,500円

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・4コマ漫画(対象:小学4年生以上)

4コマ漫画の基礎を学びます。作品作りやプレゼンなど、あらゆる場面で応用が効く技術です。

・デジタルイラスト(対象:小学4年生以上)

タブレットとスタイラスペン、アプリでのデジタルイラストの描き方を学びます。初心者向けと中級者向けがあります。タブレット操作の基礎講座も可能です。

・線を描く修行(対象:3歳〜小学生)のびのびと線を描くトレーニングです。

・色鉛筆での塗り絵(対象:小学生以上)色鉛筆のいろいろな塗り方を覚えます。

・水彩色鉛筆での塗り絵(対象:小学3年生以上)水彩色鉛筆のいろいろな塗り方を覚えます。

・クレヨンイラスト(対象:小学生以上)クレヨンやクレパスを使ったイラスト制作。応用技あり。

・水彩マーカーイラスト(対象:小学生以上)水彩マーカーを使ったイラスト制作。

・キャラクターデザイン(対象:小学3年生以上)キャラクター創作の基礎を学びます。

・トレース(対象:小学3年生以上)細い線太い線などを使って繊細なドローイングを学びます。

・逆さ絵(対象:小学4年生以上)ドローイングでものを見て描く力を育てます。

・似顔絵(対象:小学4年生以上)似顔絵描きの基本を学びます。

・変わった材料でのイラスト(対象:小学生以上)スクラッチボード、トーンなど。

・描き文字(対象:小学4年生以上)手書きのPOPやポスター、チラシにも使える描き文字の基本。

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中学生以上のコース

描画の基礎編

・人体の描き方・構図・影の付け方・誇張の技術・パース(透視図)・視覚効果・ストーリー構成・キャラクター設定・シナリオの作り方・コマ割りの基本・発表の技術(プレゼン・印刷・web等)・レタリング・クロスハッチ・質感表現(液体・シワ・透明・毛・爆発など)・キャラの書き分け

プロも使う道具の使い方

・アドビフォトショップ・アドビイラストレーター・クリップスタジオ・アイビスペイント・プロクリエイト

・アニメーション基礎(作り方や効果音や録音など)

デジタルイラスト教室お引き受けします。

デジタルでイラストを描く人が増えています。ここ最近はiPadなどの性能がアップして、5万円以下で機材が揃い、無料のお絵かきアプリも機能が充実したことで敷居が低くなったことが大きいと思います。

デジタルでのイラストの描き方については動画サイトなどでも解説動画が結構見つかるので、学びやすくなりました。ただ、学ぶためにはお絵かき用のアプリの画面と、動画サイトの解説画面の両方が表示できないとなかなか大変だし、絵を描く以前に操作で苦労することもまだまだ多いようです。

とっかかりの部分がなんとかなれば、あとは自力でどうにかなるのがデジタルの世界なので、その部分をデバイスの操作も含めて教える教室も引き受けています。

受講の条件として、デジタルデバイスをお持ちの方に限るか、こちらで用意するかということになりますが、今のところは前者でのパターンを行っています。

4コマ漫画をマスターするメリット

漫画は、紙と鉛筆があればすぐにはじめられることですが、先生があまりいないので描ける人は少ないように思います。

一方で現代は、動画やパワーポイントをつかったプレゼンなど、「形の決まった枠に映像を並べてストーリー化して伝える」ことが爆発的に増えました。4コマ漫画にはその基礎となる要素がたくさん含まれています。

また、4コマで一つのシークエンスを作るという考え方はストーリー構成を整理し、リズム感を持ってわかりやすく伝えるスキルになっていきます。

かつて私達は俳句など決まった文字数制限の中で世界観やストーリー、思想などを表現してきました。4コマ漫画はそこに映像が加わった表現技術だと思います。更に動きや音を加えるとアニメになりますし、漫画の内容を実際に人が演じれば演劇になります。そういった総合芸術的な表現の入り口にも立てる。

映像と文字を駆使して表現すると、共通のイメージを多くの人と共有しやすくなります。4コマ漫画を習得する最大のメリットはそこにあると思います。