【新作】マンガふるさとの偉人 炎を宿した彫刻家 辻晉堂

鳥取県伯耆町出身の世界的な彫刻家・辻晉堂の生涯が漫画になりました。

若いうちから個性的で頭角を現し、戦争などの苦難も乗り越えながら常に新しい表現を模索していった彫刻家で、特に彫陶(ちょうとう)と呼ばれる粘土で作った像を焼いて完成させる作品において、評価されました。

芸術家の生涯ということもあり、美術や彫刻の知識も添えて描きました。地元・伯耆町の小中学生に配られ活用されます。

今回の制作は、ご遺族、地元の方々、博物館、美術館など多方面の方々からのご協力をいただきました。作家が個人で作るのではなく、多くの方々の協力を経て出来上がっていくのが人物伝の魅力だと思います。

未来につなぐ文化的な取り組みとして、ふるさとの偉人をマンガにする取り組みを積極的に進めています。

弊社では、制作に関する資金調達から完成、配布等人物伝出版に関する様々なご相談を承っています。

鳥取県伯耆町出身の世界的な彫刻家、辻晉堂の生涯を描いたマンガ

 

地元の子どもたちに伝えたい物語はありますか

もし、費用が調達できるなら、地元の偉人の物語とか「初めて物語」を作りたい、もしくは地元の民話をまんがやアニメに・・・という方、いらっしゃいましたら実現可能性はともかく、ちょっと語り合ってみませんか?地元の子供達のためとか地域振興にきっと役立つと思うのです。お気軽にお問い合わせください。

まんが偉人伝の作り方を要点にまとめました

ふるさとの偉人の話を物語で記録しておくということは、子どもたちに未来の可能性を示唆したり、故郷に誇りを持ってもらうことに約だったりするので、よても有意義だと思います。明治時代の偉人は私財をなげうって取り組んだ人もザラに居たりするので、生きるとは何かを教えてくれます。

私もよく仕事で地元の偉人伝(人物伝)を作るという機会があります。何度か作っていると、作るのに何が必要で、中身を面白くするのに何が必要かということもわかってきます。これからまんがで偉人伝を作りたいという自治体や団体のためにいくつかメモしておきます。

1)なぜ作るのか/子どもたちにこの物語を通して何を伝えたいのかをはっきりとさせます。特に必要なのは熱意です。

2)予算の確保と制作委員会/漫画は低予算で作れるとはいえ、プロに頼んだりするとそれなりに費用がかかります。最近はクラウドファンディングで先に読者と予算を確保する形で進めたり、こういったことを支援してくれる財団や補助金があったりするので、それを利用することも良いと思います。制作するためには発起人や製作委員会を立ち上げるのが一般的で、企画を練り上げて進行・申請します。予算感としては印刷代も含め100万円〜500万円くらいで作ることが多いようです。100万円以下でも作れなくはないですが、ページ数が極端に減っていくリスクが高まります。

3)資料の収集と確認/偉人伝を作るには、資料や取材、遺族の許可、著作権の確認などが必要になります。本人の人となりがわかるエピソードは特に貴重です。主人公だけでなく時代背景や交友関係なども調べます。漫画の場合は絵にするので、そのための資料も集めます。年表だけで偉人伝を作ることはできません。ドラマは年表にある事実と事実の間にあるからです。写真などを一緒に掲載する場合は著作権にも留意します。

4)シナリオ制作/漫画にする前に、シナリオを作ります。シナリオは物語の核なので、丁寧に作ります。ページ数が決まっていることも多いので、どんなエピソードを採用し、どんな登場人物を出すかを吟味してお話を作っていきます。シナリオを作る際に最も大切なのは冒頭の「なぜ作るのか」「誰に読んでもらい、何を感じてほしいか」という軸になります。それからコマを割ってネームを書き、清書して仕上げます。

5)コミュニケーション/偉人伝は多くの人々の協力で完成させるものなので、発起人のメンバーは資料の提供者や監修者、漫画家と信頼関係のあるコミュニケーションを心がけます。それぞれの立場と、得意なことがうまくマッチするほど、出来上がってくる作品は良いものになります。

6)制作期間は余裕を持って/こういうプロジェクトは多くの人が関わります。企画を立て予算を確保、許可取り、資料収集、考証、シナリオ作り、ネーム、キャラデザイン、清書、校正、印刷など様々な段取りがありますので、十分な時間を取って進めましょう。100ページくらいのものであれば、1〜2年位の制作期間が最短コースになると思います。

他にもいろいろありますが、特に大切なのはこの6つといえます。