第1回ラッコ塾「水彩色鉛筆でクリームソーダを描いてみよう」

令和5年7月9日に第一回ラッコ塾「水彩色鉛筆でクリームソーダを描いてみよう」を開催しました。悪天候にも関わらず来てくださった方がいてとてもありがたかったです。

水彩色鉛筆は携帯性に優れ、色鉛筆と水彩絵の具の特徴を活かして絵を描くことができます。写真は12色のセットで描いたものです。基礎的な使い方を習ってからチャレンジしてもらいました。行きたかったけれど、都合が合わなくてというお問い合わせを多くいただきました。時間帯や曜日を調整していろいろな方に体験していただければと思います。また開催します。興味のある方はぜひお問い合わせください。

 

(まんがの話)アイディアが続かない作家、無尽蔵に湧いてくる作家の違い。

作家さんあるあるで、1作目はすごくいいのが描けたのだけど、2作目は使わなかったネタで作成、3作目以降はさして面白くもないものができてしまうという現象があります。これは、材料がなくなっていく中で料理をしているのと似ています。

新作を作るには、たくさんの新しい材料が必要になるのです。材料は体験や勉強したことなどから得る人がいますが、自分の体験や知識だけだとすぐに空っぽになってしまいます。

では作家はどうしているかというと、自分なりの料理法を開発しているという方が多いです。1個のりんごでも、捉え方や描き方で作品になっていくのです。作家が100人いれば、100通りの流儀があります。だからこそ無限に作品が生まれてくるのです。

その中でも無尽蔵にアイディアを出す作家は、様々な感動体験を探し、表現を磨き、さらにはアイディアを宇宙と交信して得ているのではと思わせるくらいのことをしています。一生かけても書ききれないほどのテーマを見つけ、それを多くの人を感動させられる形で表現できる作家はやはりすごいと思います。

まんが偉人伝の作り方を要点にまとめました

ふるさとの偉人の話を物語で記録しておくということは、子どもたちに未来の可能性を示唆したり、故郷に誇りを持ってもらうことに約だったりするので、よても有意義だと思います。明治時代の偉人は私財をなげうって取り組んだ人もザラに居たりするので、生きるとは何かを教えてくれます。

私もよく仕事で地元の偉人伝(人物伝)を作るという機会があります。何度か作っていると、作るのに何が必要で、中身を面白くするのに何が必要かということもわかってきます。これからまんがで偉人伝を作りたいという自治体や団体のためにいくつかメモしておきます。

1)なぜ作るのか/子どもたちにこの物語を通して何を伝えたいのかをはっきりとさせます。特に必要なのは熱意です。

2)予算の確保と制作委員会/漫画は低予算で作れるとはいえ、プロに頼んだりするとそれなりに費用がかかります。最近はクラウドファンディングで先に読者と予算を確保する形で進めたり、こういったことを支援してくれる財団や補助金があったりするので、それを利用することも良いと思います。制作するためには発起人や製作委員会を立ち上げるのが一般的で、企画を練り上げて進行・申請します。予算感としては印刷代も含め100万円〜500万円くらいで作ることが多いようです。100万円以下でも作れなくはないですが、ページ数が極端に減っていくリスクが高まります。

3)資料の収集と確認/偉人伝を作るには、資料や取材、遺族の許可、著作権の確認などが必要になります。本人の人となりがわかるエピソードは特に貴重です。主人公だけでなく時代背景や交友関係なども調べます。漫画の場合は絵にするので、そのための資料も集めます。年表だけで偉人伝を作ることはできません。ドラマは年表にある事実と事実の間にあるからです。写真などを一緒に掲載する場合は著作権にも留意します。

4)シナリオ制作/漫画にする前に、シナリオを作ります。シナリオは物語の核なので、丁寧に作ります。ページ数が決まっていることも多いので、どんなエピソードを採用し、どんな登場人物を出すかを吟味してお話を作っていきます。シナリオを作る際に最も大切なのは冒頭の「なぜ作るのか」「誰に読んでもらい、何を感じてほしいか」という軸になります。それからコマを割ってネームを書き、清書して仕上げます。

5)コミュニケーション/偉人伝は多くの人々の協力で完成させるものなので、発起人のメンバーは資料の提供者や監修者、漫画家と信頼関係のあるコミュニケーションを心がけます。それぞれの立場と、得意なことがうまくマッチするほど、出来上がってくる作品は良いものになります。

6)制作期間は余裕を持って/こういうプロジェクトは多くの人が関わります。企画を立て予算を確保、許可取り、資料収集、考証、シナリオ作り、ネーム、キャラデザイン、清書、校正、印刷など様々な段取りがありますので、十分な時間を取って進めましょう。100ページくらいのものであれば、1〜2年位の制作期間が最短コースになると思います。

他にもいろいろありますが、特に大切なのはこの6つといえます。

女神十神(めがみじゅっしん)

古事記に登場する神オオクニヌシの物語をベースにしたファンタジー

女神十神は、2011年に、古事記編纂1300年を記念して、それをテーマになにか盛り上げようということで誕生したまんがです。古事記に登場する神オオクニヌシの物語をベースにしたファンタジーで、主人公のナムジは異世界からやってきたスセリという少女に導かれて旅立ちます。ストーリーはまだ2話で止まっていますが、機会を見ながら続きを書いています。絵コンテの状態のものも含めながら公開していますので、時々絵が荒くなりますが、お楽しみいただければと思います。更新したら、その都度このサイトでもお知らせします。

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旧オフィシャルサイト(更新はしていません)http://megami10.jp

弊社へのお問い合わせについて

電話でのお問い合わせが減ってきたので、今年度からお問い合わせ窓口を弊社ホームページのみに絞ることにしました。それ以外は紹介等でお仕事をお引き受けすることになります。受付にかかる人員と時間を減らすためと、お問い合わせされる方の所在も明らかにしておきたいという理由からです。また、制作物の校正は全てインターネットを介して行うため、発注側もネット環境があることが受注の前提となります。お問い合わせの際にいただきました個人情報は弊社のプライバシーポリシーに基づいて取り扱いいたします。大変お手数をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

絵は後からでもうまくなる。お話は・・・

漫研などに所蔵せず、20歳を過ぎてから漫画を描き始めてデビューしたという人って自分の周りでも結構いたりするので珍しいことではない。絵は研究・訓練すれば上手くなったりする。ものすごく絵が上手い人は、もともと捉える力が鋭く、出力が伴えば自然にうまくなるものかもしれない。
漫画表現は様々なジャンルのものを取り入れて多様化しているので、国語だけとは言い難いけど、自分的には構成の基礎が読解力にあるのはほぼ間違いないと思っている。表現力は読み取る力があって磨かれるということなのだろう。

4コマ漫画をマスターするメリット

漫画は、紙と鉛筆があればすぐにはじめられることですが、先生があまりいないので描ける人は少ないように思います。

一方で現代は、動画やパワーポイントをつかったプレゼンなど、「形の決まった枠に映像を並べてストーリー化して伝える」ことが爆発的に増えました。4コマ漫画にはその基礎となる要素がたくさん含まれています。

また、4コマで一つのシークエンスを作るという考え方はストーリー構成を整理し、リズム感を持ってわかりやすく伝えるスキルになっていきます。

かつて私達は俳句など決まった文字数制限の中で世界観やストーリー、思想などを表現してきました。4コマ漫画はそこに映像が加わった表現技術だと思います。更に動きや音を加えるとアニメになりますし、漫画の内容を実際に人が演じれば演劇になります。そういった総合芸術的な表現の入り口にも立てる。

映像と文字を駆使して表現すると、共通のイメージを多くの人と共有しやすくなります。4コマ漫画を習得する最大のメリットはそこにあると思います。